2月12日(日)に第6回おもてなし研究講座を開催!
おもてなし研究講座とは、県内で活動する“おもてなし”や“マナー”にまつわるプロフェッショナルを講師にお招きして開催する参加型イベント。
参加者のみなさまといっしょにいろいろなテーマでおもてなしやマナーを研究するための講座です。
今回は押寿し体験厨房・金澤寿しさんにご協力いただき、『金沢伝統のハレの日のおもてなし料理!「押寿し」づくり講座』を実施しました。
地元で生まれ育った金澤寿しスタッフの又野さん。
お母さんのような優しい雰囲気で、郷土料理「押寿し」の歴史や文化について、丁寧にやさしく教えてくださいました。
石川県では “ 祭り寿し ” という名で親しまれており、春・秋の祭りに欠かせないハレの日の料理。
祭りの準備に忙しい男性たちにかわって、各家庭では祭りの前日から女性と子どもたちが押寿し作りに忙しくしたそうです。ときには、夜なべ仕事にもなったんだとか。
そして祭りの当日には、大勢の親戚が集い、祭りに参加し、押寿しを中心とした祭り料理でおもてなしをする風習がどこの家庭にも当たり前のようにあったことをお話ししてくれました。
昔はたくさんの押寿しをつくるためにこんな道具もあったんだとか!
今回の講座で教えてもらうのは、祭り寿しとして地元で親しまれてきた押寿しを、より華やかにアレンジしたオリジナルの押寿し。
具材だけでもとても豪華で、石川県の山海の幸がもりだくさん!
地元産のふぐの糠漬けや干し甘エビ、能登娘という大根やくるみの甘露煮など、丹精こめて手作りされた美味しそうな具材ばかり。
紺のりといわれる青色にした乾燥海藻(えご草)を使うのは金沢流。
エビの赤色とあわせると、邪気を払うのだとか。
丸い曲げわっぱに国産笹を敷きつめて・・・
寿司飯を曲げわっぱにまんべんなく広げていき・・・
いよいよ盛り付けスタートです!
参加者のみなさんが思い思いに具材に手を伸ばします。
一人ひとりの個性が出て面白い!と参加者のみなさん。
ハレの日のおもてなし料理にふさわしい、とっても華やかで美味しそうな色合いがそろいました。
このままでも美味しくいただけそうですが、最後の仕上げです。
敷き詰めた笹を一枚一枚おりたたんでいきます。
曲げわっぱの蓋をして、ゴムの力で圧力をかけます。
できあがり!!
1〜2時間もすれば、風味がよく馴染み食べごろなんだとか。
これはお土産にも良さそうです◎
完成後には、参加者のみなさんに金澤寿しさんから表彰状が!
石川弁で書かれた温かなメッセージに思わずほっこり。
石川県の伝統郷土料理からおもてなしの文化を学べたのはもちろん、又野さんや金澤寿しさんの温かなおもてなしの心に触れて、みなさんもすごく嬉しそうでした。
ちなみに、スタッフがつくった押寿し。
1時間後にはすっかり馴染んで、すごく美味しくいただけました。
しかも、スタッフさんが丁寧に金箔を仕込んだ割り箸で、さらに豪華に!!
観光客に人気の金澤寿しさんですが、石川県のみなさんにもぜひ利用していただき、地元の郷土料理を楽しんでもらえたらと思います。
ご参加いただいたみなさま、金澤寿しのみなさま、どうもありあがとうございました!!