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おもてなし研究講座「能登ヒバのヘアオイル講座」レポート

2024年8月31日(土)に『癒しの香りでおもてなし!能登ヒバと精油でつくるヘアオイル講座』を開催しました。

金沢のサロンを拠点に活動しているフィトテラピーサロン「PHYTO soixante-deux(フィト ソワソント-ドゥ)」の林さんを講師にお招きして、能登ヒバについてや、能登ヒバを使ったヘアオイルの作り方などを教えていただきました。

まずはじめに「能登ヒバ」の基礎知識からスタート。

能登ヒバはヒノキ科で「アスナロ」という名の針葉樹。
能登地方では「アテ」と呼ばれ、古くから地元で親しまれている県木です。
ヒノキチオールという天然成分を多く含み、抗菌作用やカビなどの繁殖も防ぎ、非常に腐りにくい優れた耐久性から、住宅の建材としても使われています。

そして、そんな能登ヒバの幹や葉を乾燥させて蒸留すると、蒸留水や精油がとれることも教えていただきました。

はじめて見る蒸留器に興味津々な参加者のみなさん。
能登ヒバの感触や香りも楽しみます。

実際にどんなふうに蒸留するかも実物を使って教えていただきました。


しばらく蒸留すると・・・

黄色の精油が抽出されました!

精油は水よりも軽いため、蒸留水と精油の二層に分かれて溜まり、ここから水と分離して取り出すことにより、100%純粋の精油を得ることができるそうです。

本物のアロマオイルの値段が高いことも納得ですね。
参加者の方からは「もっと大切に使おう!」という声も。

そして、このようにしてつくられる能登ヒバの蒸留水や精油にどんな効能があるのか、シートを使って丁寧に教えてくださいました。

リラックス効果、冷え性やむくみの解消、さらにはスキンケアまで多様な使い方ができることをはじめ、やはりなんといっても「抗菌」「防カビ」「防虫」の効果が高いようで、ペットの猫のおしっこのニオイ取りに効果があったこと、ノミ・ダニ・ゴキブリなどを寄せつけない効果などがあることを学びました。

また、蒸留水と精油のちがいや、その使い分けの方法や考え方などの話もしてくださいました。
ふだんなんとなく使っているアロマオイルですが、知らないことだらけで、参加者の方からはたびたび質問も飛び出しました。

ひととおりの説明を終えたら、いよいよヘアオイル作りのスタート。

能登ヒバの精油にさまざまな種類のアロマオイルを混ぜ合わすレシピを2種類ご用意いただきました。

ひとつめは、かゆみや抜け毛やフケなどの頭皮トラブルや白髪に効能のある、レモンのようなキリッとした香りが特徴のレシピ。
ふたつめは、タンパク質補習効果でダメージヘアにおすすめな、オレンジやゼラニウムの甘くてやさしい香りが特徴のレシピ。
この2つから自分好みのレシピのヘアオイルを作ります。

アロマオイルを使う際は濃度が大切ということで、1滴1滴を慎重に配合していきます。
そして、最後にキャリアオイルと呼ばれる、ホホバオイルやアーモンドオイルなどで希釈して薄めて使います。

自分の好きな香りが決まったら、いよいよ調合!





科学の実験みたいで楽しそうな雰囲気のみなさん。

そして、ボトルに注いだらできあがり!

最後に、カンタンに作れるヘアトニックの作り方もレクチャーしてくださり、質問コーナーではたくさんの質問が飛び交いました。

その場でさっそくヘアオイルやボディオイルとして使っていた参加者の方もいましたが、髪の毛がつやつやと輝いて、ボリューム感も出たりと、人と会う時の身だしなみにもぴったりだなと感じました。

また、香りもやさしくほのかなので、会食などのおもてなしのシーンでも好印象で良さそうです。

最後に、能登ヒバの蒸留水のお土産もいただいて、盛りだくさんの内容でした。

林さん、ご参加いただいたみなさま、本日はどうもありがとうございました!

本日ご用意していただいた能登ヒバは、輪島の生産者さまから仕入れたもの。

今回のワークショップを通して、また、今後も能登ヒバの蒸留水や精油を生活に取り入れたりと、少しでも能登ヒバの生産者さまの応援になれば幸いです。