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おもてなし研究講座「テーブルマナー」レポート

2023年3月4日(土)に『ホテルランチで美味しく学ぼう!テーブルマナー講座』を開催しました。

将棋の王将戦でも話題になった金沢東急ホテルのレストラン「マレドール」にて、フレンチのフルコースをいただきながら、同ホテルの料飲マネージャーでもあり、日本ホテル・レストランサービス技能協会の1級技能士および認定テーブルマナー講師でもある道上さんに「テーブルマナー」についてレクチャーしていただきました。


「本日は堅苦しい講座ではなく、お食事を楽しみながら、気軽に聞いていただけたら」と気さくにお話がスタート。

「ところでみなさん、椅子に座るとき、右と左、どちらから座りましたか?」

突然の道上さんの質問に、「え!」「座る時もマナーがあるんですか?」とどよめく参加者のみなさん。

中世ヨーロッパではサーベル(剣)を左腰に下げていたため、椅子の左側から座る風習ができたんだとか。
テーブルマナーには、その時代背景の名残りが残っているんですね。

また、レストランなどでの上着の預け方、荷物の置き場所をはじめ、テーブルとの距離感など、わかりやすく教えていただきました。


今回の講座ではノンアルコールドリンクですが、乾杯の方法もレクチャーいただきました。

テーブルの上のナプキンはふたつ折りにし、折り目が自分側になるようにして、ひざの上に置きます。こうすることで食事中に食べ物をこぼしても服を汚すことはないそうです。

また、口を拭くときは、服に汚れがつかないように、ナプキンの裏側で拭くのが良いんだとか。
中座するときのナプキンの置き場所も教えていただきました。

今回のフルコースのお料理の説明をいただき、いよいよランチのフルコースをいただきます。

アミューズと呼ばれる突き出しは『パルマ産生ハムと柿、志賀町のころ柿』。

前菜(オードブル)には『ガンド(ブリ)の和香草マリネ 金澤湯涌の柚子ヴィネグレット』が。

石川県の食材をふんだんにつかった彩り豊かな料理に、参加者のみなさんも感激していました。



カトラリーの使う順番や食後のカトラリーの置き方をはじめ、パンの食べ方や苦手なものを残すときの置き場所など、ユーモアも交えてわかりやすく教えてくださいました。

いっしょに食事をする相手に刃を向けないようにカトラリーを置くことはもちろんですが、レストランスタッフがお皿を下げる際に、カトラリーが落ちにくいように配慮することも、楽しい食事の場では大切なことなんだとか。

カトラリーが落ちてしまって、洋服が汚れたり、音を立ててしまうことを防げます。

道上さんが「テーブルマナーでなかなか難易度が高い」とおっしゃるのが、スープ。


取手のあるスープ皿の場合は手に持って飲んでもいいことや、スープの美しい飲み方(食べ方)も教えてくださいました。


お料理ごとに食べ終わったカトラリーの置き場所もレクチャーしていただき、たいへん勉強になりました。

魚料理は『サーモンのポワレ 白ワインソース お野菜といっしょに』。


最近では、魚料理はすでに骨が取ってあることがほとんどなので、スプーンでソースといっしょに食べるのが主流とのことですが、エビなどがある場合にはナイフやフォークを使ってもいいそうです。

3種類のカトラリーを使うときのスマートな食べ方も教えていただきました。


講座では食事とあわせるワインについてのお話も。

食前酒でよく耳にするシャンパンについての豆知識をはじめ、ワインの色は食事の色と合わすのが面白いなどなど、参考になるお話もしてくださいました。

肉料理は『国産牛フィレ肉のロースト 赤ワインソース』。

道上さんの話が面白いので2時間があっという間に過ぎ、食後のデザートとコーヒーが。

最後に本日学んだテーブルマナーの意義についてお話しくださいました。

テーブルマナーは大切な人と「同じ時間と空間」を共有しながら、相手やお店にいるほかの人に不快感を与えず、自分も気持ちよく食べるための心がけなんですね。

道上さんの丁寧でわかりやすい説明で、意外と知らなかったテーブルマナーについて学べた有意義な講座となりました。


道上さん、参加者のみなさま、そして金澤東急ホテルのスタッフのみなさま、どうもありがとうございました!

おもてなしやビジネスなど、さまざまなシーンに欠かせないテーブルマナー。
今回学んだテーブルマナーをぜひ活用していただけるとうれしいです。

参加者のみなさんが誰一人として食事を残さなかった金澤東急ホテルさんのフルコース。
本当に美味しそうでした!

「金沢」という意味の造語が由来の「マレドール」。

フルコースだけではなく、アラカルトのお食事はもちろん、お持ち帰りができるスイーツなどもありますので、ぜひ大切な方へのおもしてなしにご利用ください!