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おもてなし研究講座「九谷焼と金継ぎのアクセサリー」レポート

2020年12月5日(土)に「贈り物や装いに!おもてなしにぴったりな九谷焼と金継ぎのアクセサリー講座」を開催しました。

講師には石川県で活動するアクセサリー作家、373さん(KOQ 代表)をお迎えしました。


石川県の伝統工芸である水引の魅力に引き込まれアクセサリー作りをはじめ、2019年4月からは九谷焼や器の廃材を活用した【iki/粋】をスタート。
制作工程で割れてしまったり変形したものは廃棄されるのが一般的ですが、産業廃棄物となるためゴミ処理費用がかかることを知り、「少しでも作家さんの力になれたら」「世に出せないものも別の形で活かせるのでは」とひらめいたんだとか。

とても素敵なブランドコンセプトですよね!

作家さんから買い取った廃材を、アクセサリーにしやすい大きさや形にして、怪我のないようにひとつひとつを磨き上げているんだそうです。

地元の素晴らしい伝統工芸を知ってもらい日常のプラスワンに選んでいただけたら…という思いではじめたこのワークショップ。
今回はこの廃材を活かしたピアスとイヤリングに、石川県産の金箔と漆をつかった金継ぎで自分だけのアクセサリーづくりに挑戦します。

373さんによる説明が終わったら、土台となるアクセサリー選びがスタート。
形や色、柄や風合いなど、同じものがひとつとないので、みなさんじっくり吟味していました。



そして、金粉と漆を混ぜ合わせて、金継ぎの準備です。

もとの柄を活かす方法、素材のテクスチャーを活かす方法、あえて色違いで片方だけを活かす方法などなど、自由な発想でひとりひとりが黙々と取り組みました。







みなさん、はじめてとは思えない集中力と発想力で、373さんも絶賛する多彩なアクセサリーがたくさん生まれました!
このあと一週間ほど日陰で乾燥させれば完成です。










どれも素晴らしい出来栄えです!!

着物にはもちろん、洋服にも合いそうですし、大切な人と会うときの“ちょっとしたおもてなしの装い”に活躍しそうです。また、ちょっとした贈り物や石川県のお土産としても喜ばれそうですね。観光の思い出作りにもぴったりな感じがしました。

今回の九谷焼と金継ぎのアクセサリーを、一人ひとりの暮らしの中の“おもてなし”に活用していただけたら嬉しいです。

参加者のみなさん、373さん、本日はどうもありがとうございました!

ちなみに、373さんのアクセサリーはこちらで販売しています。
売上金の一部を医療従事者へ寄付する活動も行っているそうです。
水引など金沢らしさの感じられる作品などありますので、ぜひチェックしてみてください。